想像する ハートの温かさ、それは記憶
こんにちは。
お読みくださり、ありがとうございます。
今日は少しいつもと違う感じになりました(^-^)
記憶を想像する、というような感じです。
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これは随分と昔のことだけれど、そこには美しい寺院があった。
その場所にはいつもたくさんの種類の美しい花々が咲いていて、静かに、その場所を訪れる人々を包み込んだ。
豊かで透明な水の流れる音がしていた。
その寺院の近くには森があって、多分、どこかに大きな湖があった。
私はその場所が大好きだった。
しん、と静まり返った湖面と周囲を囲む木々に私はよく溶け込んだ。
私は水になり、森になった。
光になり、鳥にもなった。
蝶になり、イルカになり、人間になった。
私は全てだった。
寺院にはティーチャー達がいて、新しくやってきた人達に光の言語を教えた。
すぐに思い出す者もいたし、時間のかかる者もいた。
人々はその全ての過程において、必要なだけの時と手助けを受け取ることを許された。
ティーチャー達はその完全性を愛し、人々に自らを捧げた。
私はその場所を愛していた。
ある日、仲間たちと外へ出かけた。その日は緑の森だった。
そこにはたくさんの種類の動物たちがいて、彼らは愛らしい性格をしていた。
私たちはただ、彼らとともに時を過ごした。それはとても楽しい時間だった。
ある日、海へ行くと、イルカたちが人魚と遊んでいるのが見えた。
彼らは互いの気持ちを理解していた。音やテレパシーによって。
彼らが生み出す調和した音色は、聞く者をこの上なく幸せな気持ちにさせた。
私たちはそこで、休憩をしたり、果物を食べたり、昼寝をした。
そんなときは、いつもティーチャーが私たちを調律してくれた。
するとハートが温かくなり、広がった。
時にユニコーンが現れることもあった。挨拶して別れることが多かったが、一緒に飛ぶこともあった。あなたの望むどんなところへも自由に行けるよ、と彼らは教えてくれた。とてもやさしい瞳をしていた。